快適ソフトの単語集作成方針
更新 2020/02/16(日)
文責 炭本 治之
■分析する試験問題は,全国の試験問題ではなく,センター試験問題
センター試験は,受験生なら誰もが受験します。
■試験問題の出題年は,最新の10年分
最新の10年分の試験に登場した単語は,次の試験でもよく登場します。
20年以上古い試験問題に登場した単語の中には,最近の10年間では登場していない単語があります。
■見出し語とその派生語でまとめる
例えば,previous の意味を知っていれば,previously の意味は分かります。
副詞化語尾 ly がついただけですから,previous=以前の より,previously=以前に と分かります。
flat が「平らな」の意味だと知っていれば,flatten は動詞化語尾enがついているので,
「平らにする」か「平らになる」の意味だと分かります。
ただし,稀に,派生語が意外な意味になっている場合もあります。
treat(扱う)から派生したtreatyは「条約」の意味です。
これらのように,代表的な単語と,それから派生した単語がある場合,
代表的な単語を見出し語,それから派生した単語を派生語としてまとめて示します。
こうすることで,憶えるべきは見出し語であることを示します。
■覚えるべき単語かどうかの判断基準は次の2つ
(1)最新のセンター試験10年分で登場している
(2)その単語の意味を知っていることが,英文理解や問題解答に必要
■単語の並び順は,重要度順でなく,類義語・対義語などでグループ化して並び順に意味を持たせる
(1)分野別に単語を分類し,
(2)同義語・類義語・対義語はセットにして,
単語間に意味のつながりがあるようにする。
(例)
native 生まれつきの
childhood 子供時代
adult 大人
adolescent 若者
youth 若者
senior 年長者
elder 年上の
分類=人生の時期に関する単語。全体的には若い順。
childhood-adult は対義語
adolescent-youth は同義語
senior-elder は類義語
このように単語の並び順に意味があるように並べると,
(1)一度に10〜20個くらいの単語を一括で覚えることができる
(2)うろ覚えの単語でも,前後の単語の意味と関係性から,その単語の意味を思い出せる
という特徴があります。
余談ですが,将棋や囲碁のプロ棋士は何年前の対局でも重要な対局は再現できるそうです。
将棋なら,100手くらいで勝敗がつくのですが,自分の手も相手の手も,一手目から終局まで,
完全に再現できるそうです。
それは,一つ一つの手に意味のつながりがあるからです。
もし,ランダムな意味のない手順であれば,さすがのプロ棋士も100手もの手順を記憶する
ことはできないそうです。
単語間に意味上のつながりがあると,ある単語の意味から,次の単語の意味が推定できます。
複数の単語が数珠のようにつながって,記憶に定着しやすいのです。
■意味だけでなく,できるだけその単語の画像を示す
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satellite (名)衛星,人工衛星 |
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■できるだけ語源も示す
一つの語幹から,3個以上の単語がつくられていることがあります。
その場合は,接頭語,語幹,接尾語の意味から,それぞれの単語の意味を推定できる
場合があります。
例えば,assume, consume, presume, resume の語幹の sume は「取る」の意味。
この4個の単語は一括で意味を覚えることができます。
assume as=to〜に sume=取る → 〜と取る → 〜と仮定する
consume con=完全に sume=取る → 消費する
presume pre=前もってsume=取る → 推定する
resume re=再び sume=取る → 再開する
■その単語が試験に登場した証拠を示す
利用者は,マウスでクリックするだけで,その単語が登場したセンター試験問題の
該当部分を確認できるようにする。
■見出し語だけを空欄問題で表示させる
見出し語の意味だけを空欄問題として表示させる
空欄問題であれば,100単語の意味の確認は6分40秒で可能です。
(終わり) ページの先頭へ
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