つり銭詐欺
更新 2021/05/07(金)
(C)文責 炭本 治之
■つり銭詐欺への金持ちの対応
2000年頃の話だが，アメリカで，ある有名な金持ちが，レストランでの食事の後の会計で，
会計係に，次のように苦情を言ったらしい。
「つり銭が不足している」
家計係は，
「あなたは金持ちだから，この程度のつり銭不足でとやかく言う必要はないでしょう」
と返答した。
すると金持ちはこう反論して，つり銭を全額支払わせたそうだ。
「つり銭をごまかされるような間抜けなら，私は金持ちになっていない。」
さて，この金持ちは誰だか，あなたはご存知だろうか。
■私もマクドナルドでつり銭詐欺を体験
普通は，店員さんは，
(1)注文を聞いて，
(2)お金を受け取ると，
(3)レシートとお釣りを渡し，
(4)注文された商品を客に渡す。
その日はこの順序でなかった。
(1)コーヒーのSサイズ(100円)を注文して500円玉を渡したら，
(2)店員はお金をレジの中にしまいこみ，
(3)コーヒーを用意して，
(4)レシートを差し出してきた。
レシートには「お預かり\100，お釣り\0」と印刷されていた。
ただちに，
「おつりの400円がないじゃないか」
と大きめの声で苦情を言った。
店員は即座に，
「申し訳ございませんでした。」
この事件のあと，店長にこんなことがありましたよと連絡しておいた。
店長が言うには，そのようなトラブルがあったときは，即座に返金するように
指導しているそうだ。
この事件以降，100円のコーヒーを頼むのに「500円玉」で支払うときは，
「500円！」
と言って差し出すようにしている。
■うかつな人間は単純な手口でお金を騙し取られる
自分が差し出した金額，請求額，おつりの金額を正確に把握していないという
単純なミスでも，うかつな人間は詐欺に遭う。
少額でも，お金を騙し取られるのはいやな事だ。
ちなみに，最初の段落の金持ちはビル・ゲイツ。
マイクロソフト創業者。
2000年当時のビル・ゲイツは世界一の金持ちだった。
毎月1億円ずつ使っても一生の間に全部使い切れないほどの大金持ちだったはず。
だからといってつり銭詐欺の被害者になってもいいとは考えていなかった。
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