半額販売詐欺２
更新 2021/12/28(火)
(C)文責 炭本 治之
自宅に戻って，購入した商品を見ると無性に腹が立ってきた。
鳥レバーの煮付け150gが税込みで486円。
普通のスーパーで買えば200円程度だ。相場の2倍以上の価格。
パックには，商品の製造責任者の名前・住所・連絡先電話番号のラベルがない。
だから，その煮付けを食べて食中毒になっても，誰の責任であるかを立証する証拠がない。
お金を支払うときに，じいさんはレシートを発行しなかった。
だから，いくらの金額で誰から何を買ったのかを示す証拠がない。
そんな店に営業スペースを提供した大型店にも責任があるのではないか？
私は，大型店に電話して事情を説明してみることにした。
(店側)「はい，○○○，□□店，△△です。」
(私) 「すみません，苦情なんですけど」
(店側)「店長にかわります。少々お待ちください。」
(店長)「はい，店長の△△です。どのようなトラブルでしょうか。」
(私) 「野菜売り場の出入り口の外で，豚の角煮や鳥レバーの煮付けを売っていますね。
そこの商品の金額表示がおかしいです。」
(店長)「あれはイベントとして販売している業者です。
ただし，敷地内で販売された商品については，すべて当社が責任を負います。
詳しく説明をお願いします。」
私は，次の趣旨を説明した。
・半額の掲示が出ていた
・示されている金額が既に半額の金額とは明示されていなかった
・不気味な大男が話しかけてきた
その男は威圧感が感じられて断りにくい雰囲気が作られている
・パックには，商品の製造責任者の名前・住所・連絡先電話番号のラベルがない
レシートも発行されていない
これでは食中毒を起こしても責任の所在を立証する手段がない
店長は，その大男が怖いなら，サービスカウンターにお越しください，
こちらで返金いたします，と提案してくれた。
*************************
20代くらいの若い女性を含む3人のお客が，豚バラの角煮，鳥レバーの煮付けやらを5パックも
購入して，嬉しそうな顔をしていた。
その3人の客も，店主が世間知らずに不当に高い商品を買わせるための共犯者。
いわゆるサクラだ。
3人の中で一番演技が上手かったのはあの若い女。
彼女は神田沙也加に似た誰もが認める美人で，輝くような明るい笑顔をはじけさせていた。
(終わり) ページの先頭へ
|