広島県広島市 市役所職員が業務委託で職務怠慢
更新 2022/07/22(金)
(C)文責 炭本 治之
■広島市では保険年金課の職員が職務怠慢
広島市は，国民健康保険の保険者として，
(1)被保険者(市民)から保険料を徴収し,
(2)医療機関から報告された保険診療内容を審査して不正がないかをチェックし，
(3)診療費の７割を医療機関に支払っている。
ところが，調べてみたら，広島市職員は上の(2)審査を怠っているらしい。
広島市は，審査を「広島県国民健康保険連合会(国保連合会)」に業務委託している。
そして，広島市の職員は審査については完全に怠慢で何もしていないようだ。
国保連合会では，審査してはいるが穴だらけのずさんな審査しかしていない。
結果的に，広島の医療機関は，不正診療や不正請求をやりたい放題となっているようだ。
■広島の医療機関の不正診療と不正請求の具体例
私が体験しただけでも以下の不正が広島であった。
(1)不正診療
・不要な検査(好酸球検査，ファイバースコープ検査など)を実施する
・無効な抗生剤(クラリスロマイシンなど)を処方して，患者の病状を長引かせる
・慢性病(喘息，アレルギー性鼻炎)の患者に対して，根治療法を実施しないで，
対症療法だけを実施し，患者を一生薬漬けにする
(2)不正請求
・実際には検査していないのに検査代を請求(架空請求)
・保険点数表で請求対象でない項目(時間外加算や外来管理加算など)で請求
■私が広島市を相手取って取った対策
私は，令和３年１０月に，医療機関が不正診療と不正請求していることを証拠とともに示し，
不正診療と不正請求の件数と金額の情報を開示するように，広島市に情報公開請求。
広島市は，同年１１月１日に，不開示決定と不存在通知を回答。
私は，令和４年１月に，不開示決定を不服として広島市に審査請求しました。
情報公開を請求したのは，クラリスロマイシン処方および架空検査代金請求の件数や金額です。
個人情報ではありません。不正を行った医療法人の情報です。
また，広島市が保険者ですから，広島市の国保情報は広島市が所有する情報です。
(国保連合会は，広島市の国保情報の管理を，広島市から委託されているだけです。)
広島市の情報の開示ができるのは，広島市だけです。
情報は，国保連合会の国保データベースに保存されていますから，
国保データベースにSQL(Select文)を投げて取り出す必要があります。
従って，広島市は「集計した情報を保有していない」というのはおかしな話です。
Sum関数を使ったSelect文を投げれば，広島市で行われた不正の件数・金額は，
簡単に取り出せます。
■広島市保険年金課の応答
昨日，２月４日には，広島市保険年金課の係長(女性)から電話で，
「審査請求しても不開示はくつがえりませんよ」
と通告されました。
そんなことをいちいち電話で言う必要はないはずなので，なぜこんな連絡を係長が
してきたかと考えると，たぶん，次のように考えたのでしょう。
「自分たちが職務怠慢で見逃してきた不正の件数や金額を明らかにされたら困る。」
「何とかして情報公開請求をあきらめさせたい。」
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