抗ヒスタミン剤
更新 2021/06/02(水)
(C)文責 炭本 治之
■抗ヒスタミン剤の世代
第1世代
マレイン酸クロルフェニラミン(クロルフェニラミンマレイン酸塩)など
第2世代,第3世代
眠気などの中枢神経抑制作用が少ないとされる
フェキソフェナジン塩酸塩
商品名「アレグラ」
■作用のしくみ
ヒスタミンは炎症反応に関与する化学伝達物質の一つ。
ヒスタミンが,細胞表面のヒスタミン受容体に結合すると,炎症が起きる。
クロルフェニラミンマレイン酸塩は,ヒスタミンとよく似た構造の物質で,
ヒスタミンの代わりに,ヒスタミン受容体に結合する。
その結果,ヒスタミンがヒスタミン受容体に結合するのを阻害する。(競争阻害)
炎症反応が弱くなる。
その結果,鼻水や鼻づまりが軽減する。
眠気を生じて夜はよく眠れるようになる。
■副作用
欠点は,抗ヒスタミン剤を飲むと,翌朝から昼間も眠気が取れなくなること。
ヒスタミンはアレルギーの炎症だけでなく,脳の働きにも関与しているのだ。
生徒・学生は学業への集中力が低下する。
バス,タクシー,建設機械,航空機の運転者は,業務遂行中に眠気が生じ,
危険でさえある。
■私の体験
私は,抗ヒスタミン剤を飲むと,夜はよく眠れるが,
翌日は朝から眠気があって,一日中仕事に支障がある。仕事にならない。
第2世代からは,眠気が起きにくいとされている。
しかし,実際に服用してみると,そうではなかった。
12時間で作用が消えるという薬でも,24時間くらい眠気が続いた。
そうなると仕事にならないのでやめた。
私にとって抗ヒスタミン剤は「頭が悪くなる薬」
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