コロナワクチン接種後に女性が急死
更新 2022/11/24(木)
(C)文責 炭本 治之
■女性がワクチン接種後に急死
2022/11/05に，愛知県愛西市で，コロナワクチン接種後に，40代の女性が息苦しくなって，
救急車で搬送されて，接種から1時間30分後に死亡する事件が起きたらしい。
2022/11/17(木)夜7時のNHK FMニュースによると，現場の対応を調査した医師は，
つぎのように述べたそうだ。
「かけつけた医師がアドレナリン注射をしても，
(症状がひどかったので)女性は助からなかったと思われる。」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221111/k10013888111000.html の記事によると，
女性は息苦しさを訴え、医師から酸素の投与などの処置を受けた
救急車で病院に搬送されたが、接種からおよそ1時間半後に死亡した
接種直後の経過観察中に息苦しさを訴えて倒れ、血のような泡状のものを吐いた
応急処置のアドレナリンの注射はしていない
医師は看護師にアナフィラキシーショックの対処法の1つであるアドレナリンの投与を指示した
血管を確保できなかったことからアドレナリン投与を断念した
■推定できる事実
おそらく，接種会場にいた医師も，搬送先救急病院の医師も，
「アナフィラキシーショックの患者にはアドレナリン注射を打つ」
ということを知らなかったのだろう。
調査をした医師は，事件当事者の医師をかばいたいのだろう。
■不明な事実
「血管を確保できなかった」とはどういう意味か？
それがアドレナリンの筋肉注射をしない正当な理由になるのか？
■広島でも「アドレナリン注射」を知らない医師がいる
Ｉ型アレルギー反応は，アレルゲンを感受してから15分以内に起きる激烈な炎症反応。
気管支の平滑筋が膨張して呼吸困難(ぜん息)になるなど，強い症状がでる。
ただちに，アドレナリン注射しないと患者は死んでしまう。
ところが，このアドレナリン注射を知らない医師がいる。
私は，昨年(2021年)，1回目のコロナワクチン接種を受ける前に，予約を取った医院に
電話をかけた。
(私)「そちらの医院では，ワクチン接種後に患者がショック症状を起こしたら，
どうするのですか？」
(病院側)「ショックが起きないかどうか接種後に病院に15分待機して様子を見てもらいます」
(私)「だから，その15分の間にショックが起きたら医師はどうするんですか？」
(病院側)「先生は今は忙しいから後にしてください」
この医院の医師はアドレナリン注射を知らないと考えられた。
これが広島の自称「アレルギー専門医」の実情。
こんな医師には，
「アドレナリン注射をすぐに打つんですよ」
と教えなければならない。
今年になって4回目のワクチンの接種を受けるときは，別の病院に変えることにした。
予約前に，電話で同じ質問を病院にしたら，医師から，
「ボスミン注射をします」
と即答があった。
ボスミンはアドレナリンの商品名。
こちらの医師はアドレナリン注射を知っていると確認できた。
■医師の知識レベルは個人差が大きい
私の経験では，地方の国立大学出身の医者なら，アレルギーについては，
大学でも教わっていないし，ほとんど勉強していないと考えてよい。
アレルギーについて医学生にきちんと教育をしている大学は，東大，千葉大，京大。
私大では順天堂大くらいしかないだろう，と思う。
田舎の医者は，e-learning すなわちオンラインの講座を受講したくらいの知識しか
持っていない。
だから，アレルギーに関して，少し専門性の高い質問をすると，
上のような的外れな回答が返ってくる。
そしてすぐ不機嫌になる。
■アレルギー患者は自分のアレルギーを医者任せにしてはならない
自分で，専門書でアレルギーについて学習すること。
医者には専門知識を質問して，どんな回答が返ってくるかで医者を選ぶこと。
■愛知県愛西市の事件での医師の違法性
接種会場の医師がアドレナリン注射をしなかった。
これは明らかに過失。業務上過失致死罪になる。
また，これまでのところ医師側は過失について反省している様子がない。
妻を失った男性は，接種会場の医師を相手取って，
・民事訴訟(慰謝料請求)を起こすだけでなく，
・業務上過失致死罪で告訴
すべきだと思う。
(終わり) ページの先頭へ
|